
BOI、TikTokを含む巨額投資を承認 ータイでのデジタルインフラ拡充に向け
タイ投資委員会(BOI)は、動画共有プラットフォーム「TikTok」によるデータセンター設立のための1,260億バーツ(約37億6,000万ドル)を超える投資を承認した。当計画ではバンコク、サムットプラーカーン、チャチューンサオの各県にTikTokの高性能データセンターを設置する予定である。
タイでは2023年よりアメリカ、中国、香港、日本、インド、オーストラリアなど世界各国からのデータセンターやクラウドサービスへの投資が急増しており、これらの投資額は16のプロジェクトで合計2,400億バーツ以上に上っている。
2024年には、グーグルがチョンブリでデータハブの設立投資を発表し、2025年初頭にはアマゾンウェブサービスも今後15年間でタイに50億ドルを投じる計画を発表した。また、マイクロソフトもタイで初の地域データセンターの開設を予定している。
BOIの事務総長は、TikTokの投資計画が「タイのデジタル及びAIインフラを強化する上で重要な一歩であり、地域のハブとしての地位を確立する助けとなる」と述べており、タイ初のNVIDIAクラウドパートナーとなるSiam AI CorporationのAIクラウドサービスへの投資も認めている。
オーストラリア最大の投資銀行「マッコーリー」によると、豊富な電力供給と高い電力網の安定性を背景に、タイは「世界のデータセンターブームの次なるフロンティア」と位置づけている。
2024年には、タイへの投資誓約額が前年比35%増の1兆1,400億バーツに達し、2014年以来の最高額を記録している。政府は今後も少なくとも1兆バーツの新たな投資提案を目指している。
Source:
https://www.bangkokpost.com/business/general/2950191/tiktok-to-invest-3-8bn-in-thailand-data-centre
https://www.nationthailand.com/business/tech/40045698

GDM編集部