タイBOI、約600億バーツ規模のデータセンタープロジェクトを承認 / Huawei、タイのクラウドハブ化を強化
【2024年11月1日】タイBOI、約600億バーツ規模のデータセンタープロジェクトを承認
タイ投資委員会(BOI)は、約600億バーツ規模の2つの大規模データセンタープロジェクトへの投資を承認した。これらのプロジェクトは、タイおよびASEAN地域におけるクラウドサービス需要の拡大を背景に実施されるものである。
Digital Land Services(GDS関連)は約280億バーツを投資する計画である。
Quartz Computing(Googleの親会社Alphabet関連)は約320億バーツを投資する予定である。
両データセンターはチョンブリー県に設置される計画であり、2026年にDigital Land Services、2027年にQuartz Computingを稼働を開始する見込みである。これらの「ハイパースケール」データセンターは、5G、クラウドコンピューティング、IoT、AIアプリケーションといった高度な技術を支える設計となっている。
現在、BOIは47件のデータセンターおよびクラウドプロジェクト(総額1,730億バーツ)の申請を受け付けており、主な投資国はアメリカ、オーストラリア、中国、その他アジア太平洋諸国である。
さらに、BOIは洪水の影響を受けたBOI認可事業を支援するため、被災した機械や設備を交換するための輸入関税免除措置も承認した。
出所: BOI endorses two data centre projects worth Bt60 billion
【2024年8月19日】Huawei、タイのクラウドハブ化を強化
華為(Huawei)は、タイを東南アジアのクラウドハブとする取り組みにおいて、タイとの協力を改めて表明した。2018年以降、Huawei Cloudは中国本土以外の初の国としてタイ拠点を選び、5.5億バーツを投じてクラウドインフラを構築してきた。この投資により、データセンターリージョンが設立され、地域市場の支援が行われている。
タイデジタル経済社会省(MDES)は、政府が導入した「クラウドファースト政策」により、デジタルトランスフォーメーションの促進、公共サービスの効率向上、全分野におけるイノベーションの推進が期待されると述べている。この政策は、タイを技術革新と経済成長の中心地とする基盤を形成するものであり、Huawei Cloudとの協力が安全で高度なデジタルエコシステムの実現を支えている。
Huaweiのクラウドインフラ投資には、タイ国内における3つのローカルアベイラビリティゾーン(可用性ゾーン)の構築が含まれており、これにより国内でのデータ保存が可能となり、全国的なクラウドの通信遅延が大幅に削減されている。
出所: China’s tech giant Huawei reaffirms support for Thailand as regional cloud hub
GDM編集部