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タイ不動産記事Thai Real Estate Article

台湾ALP、バンナーに100億バーツのスマート倉庫 「Zero CAPEX」で物流自動化

2026/09/22
 カテゴリ:

タイの物流不動産で、大型自動倉庫への投資が動いている。台湾の物流不動産・スマート倉庫企業Ally Logistic Property(ALP)は、バンナー–EEC物流回廊で「OMEGA 1 Bangna」を展開。100億バーツを投じ、利用企業が高額な自動化設備を自前で保有しない「Zero CAPEX」モデルを打ち出している。

このほか今週は、中国Homa Appliancesがアマタシティ・チョンブリ2で大型製造拠点を稼働。サムットプラカンではRobinson Lifestyleの大規模改装が完了し、ラヨーンでは中国DONGHUA CHAIN DRIVEが同社初の海外製造拠点を開業した。

今週の注目|台湾ALP、バンナーに100億バーツのスマート倉庫

2026年9月17日|Bangkok Post、ALP、ManuTalk Thai

台湾の物流不動産・スマート倉庫企業Ally Logistic Property(ALP)が、タイで大型物流施設「OMEGA 1 Bangna」を展開する。

Bangkok Postによると、投資額は100億バーツ。バンナーからEECへつながる物流回廊に位置し、ALPにとってアジア最大規模の施設となる。

プロジェクト全体は26万㎡超の規模と報じられており、16万パレット超の保管能力を備える。施設には高さ40メートルの自動倉庫システム「AS/RS」を導入する。

ALPが特徴として掲げるのが「Zero CAPEX」モデルだ。

通常、倉庫の自動化ではラック、クレーン、搬送ロボット、ソフトウェアなどに大きな初期投資が必要になる。OMEGA 1 Bangnaでは、ALP側が建物だけでなく、自動化設備、ソフトウェア、保守までを一体で提供する。

利用企業は設備を自社で購入せず、物流インフラをサービスとして利用する形になる。ALPはこれを「Infrastructure as a Service」と位置付けている。

同社によると、自動化設備を組み合わせることで、従来型倉庫と比べて運営効率を最大35%高められるとしている。また、倉庫作業に必要な人員を半分以上削減できるとの試算も示している。

第1フェーズは2026年10月1日に稼働予定。第2フェーズは2027年第1四半期、第3フェーズは同年第3四半期を予定する。

ALPは台湾で2014年に設立され、その後、自動倉庫への事業転換を進めてきた。現在はシンガポール、マレーシア、タイなど東南アジアでも拠点を拡大している。

タイではこれまで、物流不動産を選ぶ際には立地、床面積、賃料、天井高、ドック数などが主要な比較項目だった。OMEGA 1 Bangnaでは、そこに「自動化設備を施設側がどこまで提供するか」という要素が加わる。

特に3PL、FMCG、小売、Eコマースなど、大量の商品を保管・出荷する企業にとっては、自動化への初期投資を持たずに高度な物流設備を利用できる点が物件選定の新しい選択肢になりそうだ。

出所: Ally Logistic PropertyManuTalk ThaiKaohoon

あわせて押さえたい3つの動き

01|中国Homa、アマタシティ・チョンブリ2で約20万㎡の工場を稼働

2026年9月16日|AMATA、Homa Appliances

中国・広東省を拠点とする冷蔵庫メーカーHoma Appliancesは、アマタシティ・チョンブリ2工業団地でタイの新しい生産拠点を正式開業した。

投資額は約31億バーツ。約20万㎡の施設に、冷蔵庫・冷凍庫の生産設備、部品製造センター、ショールーム、オフィスなどを集約している。

第1フェーズの年間生産能力は約150万台。年間輸出額は約120億バーツを見込み、最大3,000人の雇用を計画する。部品の現地調達率についても50〜60%を目標としている。

Homaは中国・広東省中山市を本拠とし、中国の冷蔵庫輸出で長年上位に位置するメーカー。タイ工場は、中国国内の生産拠点に加える新たな海外生産拠点となる。

前週はEECで大型賃貸工場の不足を取り上げたが、Homaは自社向けの大規模製造キャンパスを整備したケースにあたる。

工場本体だけで約20万㎡の規模があり、周辺では部品メーカーや物流企業などサプライチェーン企業の立地需要も注目される。

出所: AMATAHoma Appliances

02|Robinson Lifestyle Samut Prakan、5億バーツ超で大規模改装

2026年9月18日|Central Retail Property、Forbes Thailand

Central Retail Propertyは、Robinson Lifestyle Samut Prakanの大規模改装を実施し、刷新後の施設を営業開始した。

投資額は5億バーツ超。施設全体の商業面積は約7万7,000㎡で、このうち約3万9,000㎡の小売エリアを刷新・拡張した。

施設には250店超が入居し、飲食関連だけでも150店超を集める。BTSプレークサー駅に直結しており、サムットプラカンやバンコク東部の住宅地を主要商圏とする。

今回の案件は新しいショッピングセンターの開発ではなく、既存施設への再投資という点が特徴だ。

バンコク東部では新しい商業施設の供給も続いているため、既存モール側でもテナント構成や飲食、エンターテインメント、共用空間などを更新し、集客力を維持する動きが進んでいる。

出所: Forbes Thailand

03|中国DONGHUA、WHA Rayong 36で初の海外工場を開業

2026年9月21日|WHA Industrial Development

中国・杭州のチェーン・動力伝達部品メーカーDONGHUA CHAIN DRIVEは、ラヨーン県のWHA Rayong 36 Industrial Estateで新工場を正式開業した。

新工場は5万㎡超、投資額は約1億6,250万バーツ。DONGHUAにとって中国国外で初めて設ける製造拠点となる。

同社はチェーンドライブや動力伝達関連製品を製造しており、新拠点からタイ国内だけでなく、ASEANやその他の海外市場への供給を行う。

対象産業は自動車、航空、フォークリフト、農業機械、エスカレーター、ヘルスケアなど幅広い。

投資規模そのものはHomaの案件より小さいが、中国企業がラヨーンに海外初の製造拠点を置いたという点では、EECへの製造業投資を見るうえで分かりやすい案件だ。

完成車や家電といった大手メーカーだけでなく、機械部品や生産設備を供給する中国企業のタイ進出が続けば、工業団地内の中小規模工場や周辺物流施設への需要にもつながる。

出所: WHA Industrial Development

GDM編集部
GDM (Thailand) Co., Ltd.
GDM編集部


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