当ウェブサイトでは、サイトの利便性向上を目的に、クッキーを使用しております。 詳細はクッキーポリシーをご覧ください。また、サイト利用を継続することにより、クッキーの使用に同意するものとします。
タイ不動産記事Thai Real Estate Article

タイ政府、EV輸出促進へ優遇策を強化〜EVハブ実現に向け「EV3/EV3.5制度」を改正

2025/08/07
 カテゴリ:

タイ国家電気自動車政策委員会(EVボード)は、電気自動車(EV)の輸出を促進し、東南アジア地域におけるEV生産拠点としての地位をさらに確立することを目的に、EV3およびEV3.5インセンティブ制度の主要改正を承認した。

輸出車両に「1.5倍」のカウント優遇、生産義務の緩和で輸出を後押し

今回の改正により、2022年に開始されたEV補助金制度で導入された「輸入車に対する国内生産義務」の算定方式が見直された。今後は、輸出目的で製造されたBEV(バッテリー式電気自動車)1台を、1.5台分としてカウントできる。

この措置はタイ工業連盟(FTI)の提案によるもので、政府はこの優遇を通じて企業に対し輸出を促す狙いだ。政府は、この制度により2025年には約12,500台、2026年には最大52,000台のBEVが輸出されると見込んでいる。

国内登録期限も延長、補助金支給の実効性も向上へ

あわせてEVボードは、国内向けの登録期限を1ヶ月延長したほか、補助金支給プロセスについても効率化に向けた強化策を導入した。これにより、企業にとっての制度利用のハードルがさらに下がり、EV普及を後押しすると期待される。

BEVの登録が急増、2025年上半期は57,000台超

タイ国内でのEV普及も加速している。2025年上半期には、BEV乗用車が57,289台新規登録され、前年同期比で52.4%増加。これは新車登録全体の15%を占める水準だ。

また、2024年通年では70,582台が登録されており、現在タイ国内で走行中のBEV乗用車は約20.3万台にのぼる。

そのほかの電動車両の普及状況は以下のとおり:
・電動バイク:71,900台
・電動バス・トラック:3,800台
・電動トゥクトゥク:1,000台

充電インフラも急速拡大、DC急速充電器は6,500基超に

EVインフラ面でも大きな進展が見られる。2025年3月時点で全国に3,720カ所の充電ステーションが整備されており、充電器の総数は11,622基に到達。うち6,524基はDC急速充電器で、当初予想を約48%上回った。

こうしたインフラの拡充は、タイ政府が掲げる「EV製造・輸出大国」を目指す戦略の一環であり、その実現に向けた本気度を示すものだ。

EVサプライチェーンへの投資総額、1,377億バーツに

BOI(タイ投資委員会)の報告によると、EV関連サプライチェーンに対する累計投資承認額は1,377億バーツに達している。


出典:

GDM編集部
GDM (Thailand) Co., Ltd.
GDM編集部


Latest Articles最新の記事

タイ進出中国企業の不正事業【第3弾】:操業・投資の仮面をかぶった犯罪ネットワークの実態

中国企業関連ニュース

タイ進出中国企業の不正事業【第3弾】:操業・投資の仮面をかぶった犯罪ネットワークの実態

2025/07/14

詳しい内容を見る
タイ、中国との貿易赤字が2025年1〜5月で7,680億バーツに急拡大

中国企業関連ニュース

タイ、中国との貿易赤字が2025年1〜5月で7,680億バーツに急拡大

2025/07/01

詳しい内容を見る
2025年版|タイへの外国企業投資動向:BOI認可で中国企業が日系を凌駕

中国企業関連ニュース

2025年版|タイへの外国企業投資動向:BOI認可で中国企業が日系を凌駕

2025/06/23

詳しい内容を見る
中国・北京浩陽、タイに22億ドル規模のデータセンターを建設へ―WHAイースタンシーボード4内、2026年稼働予定

中国企業関連ニュース

中国・北京浩陽、タイに22億ドル規模のデータセンターを建設へ―WHAイースタンシーボード4内、2026年稼働予定

2025/06/16

詳しい内容を見る

タイでの土地・オフィス探し、内外装など
ビジネスの根幹に関することはお気軽にご相談ください。

お問い合わせ・ご相談

工場用土地やオフィス物件探し、オフィスや店舗など建物の内外装などのご相談には、お問い合わせフォームをご利用ください。

お電話でのお問い合わせ

下記の番号へダイヤルください。タイ時間では平日9:00〜18:00、日本時間では11:00〜20:00までとなっております。番号のおかけ間違いのないよう、お気をつけください。

+66-2651-5655