タイの外国人投資、10カ月で2,760億バーツに到達：日本が件数首位、投資額ではシンガポールが牽引

2025/12/02

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不動産関連ニュース

0.1 前年比で大幅な投資増

1 BOI案件が投資額の7割超を占める
2 EEC（東部経済回廊）への投資も堅調

商務省事業開発局（DBD）のプーンポン局長は、2025年1月から10月までの10カ月間において、1999年外国人事業法に基づき合計869件の外国人による事業運営が認可されたと発表した。このうち、外国人事業ライセンス（FBL）の認可を受けたのが228件、事業証明書の交付を受けたのが641件である。

同期間における外国人投資総額は2,767億3,600万バーツに達した。国・地域別の投資実績トップ5は以下の通りである。

1. 日本：158件（全体の18%）、投資額782億8,500万バーツ

・エンジニアリングおよび技術サービス（自動車生産用の金型・設備設計、製造プロセスに関する技術コンサルティング等）
・車両管理および状態監視のためのテレマティクスシステム
・母子向け製品および家電製品の研究開発（R&D）
・物品の受託製造（自動車部品、電気機器部品、建設機械部品、塗装鋼板等）

2. 米国：127件（15%）、投資額48億3,000万バーツ

・広告サービス
・ソフトウェアおよびプラットフォームの設計、開発、インストール、保守
・野菜、果物、農産物の生産方式に関する研究開発
・受託製造（貴金属ジュエリーおよび部品、自動車用電子部品、DCケーブル、ジュエリー生産用合金等）

3. シンガポール：126件（14%）、投資額923億1,800万バーツ（トップ5中最高額）

・家具および家庭用品向け木材加工
・販売およびサービス提供用ソフトウェア開発
・機械設備の設置、保守、修理サービス
・受託製造（金属および金属成形部品、マッピング・アブレーションシステム用カテーテル、エアフィルター、産業用プラスチック部品等）

4. 中国：116件（13%）、投資額254億400万バーツ 主な活動分野は以下の通り。

・活性炭生産向け木材加工
・カスタムソフトウェア開発サービス
・科学的試験サービス（電気・電子自動車機器の部品試験等）
・受託製造（天然ゴム製品、フレキシブルプリント基板、金属成形製品、鍛造鋼部品等）

5. 香港：93件（11%）、投資額131億9,800万バーツ 主要分野は以下の通り。

・家具および家庭用品向け木材加工
・タイ湾コンセッション区域内での石油掘削サービス
・ソフトウェア開発（サイバーセキュリティ検知・保護システムを含む）
・受託製造（充電式バッテリー、圧縮バイオマス燃料製品、映像・音響機器、プラスチックフィルムおよび包装等）

前年比で大幅な投資増

前年同期との比較において、外国人投資は急増を見せている。認可件数は2024年同期比で83件（11%）増加し、投資総額は1,155億6,700万バーツ（72%）の大幅増となった。また、事業ライセンスを取得した外国人投資家により、新たに5,364人のタイ人雇用が創出され、前年比で2,331人（77%）の増加を記録した。