
中国資本がタイのEC市場を席巻、地場企業に危機感
タイの電子商取引(EC)市場が大きな変化を迎えている。国際プラットフォームとの競争が激化するなか、中国企業の存在感が急速に高まり、タイの中小企業(SME)に深刻な影響を及ぼしつつある。
Pay Solutions社のCEOは、現在タイ市場の約3分の2が外国プラットフォームによって支配されていると明かす。特にShopeeとLazadaの2社で市場シェア79%を占めており、タイのSMEはこれらのプラットフォームへの依存度を強めている。一方でTikTokも急成長しており、既存勢力にさらなる圧力をかけている。
このような寡占的な市場環境において、タイ企業は顧客データへのアクセスを失い、直接的な顧客関係の構築が困難になっている。その結果、主要プラットフォームは自由に手数料を引き上げることが可能であり、政府の監視も限定的だ。
市場規模と主要プレイヤー
シンガポールのコンサルタント企業Momentum Worksが発表した「Ecommerce in Southeast Asia 2024」レポートによれば、タイのEC市場規模は約6,800億バーツと推定されている。市場シェアの内訳は以下の通り:
中国企業の積極的進出と市場変化
オンライン・オフラインを問わず、中国企業による積極的な市場参入も大きな課題となっている。とくにオンライン市場においては質の低い輸入製品の流入が長年問題視されてきた。
しかし現在、中国製品の市場は進化を遂げている。安価で粗悪な商品のイメージから、合法的に輸入された高品質ブランド商品への転換が進んでいる。中国国内での競争激化が、ブランドの海外進出を加速させているのだ。
現在のEC市場は、以下の3つの軸で競争が展開されている:
-
外資系プラットフォームの支配
-
タイおよび外国の出店者間の競争
-
中国製の圧倒的な低価格商品の浸透
東南アジア市場全体の展望
東南アジアのEC市場は、世界でも最もダイナミックで成長が期待される市場の一つとされる。その成長は、テクノロジーの革新、消費者中心の戦略、持続可能性への取り組みによって加速している。
多くの課題がある一方で、それらを戦略的に捉えて対応できる企業は、この活気ある市場で長期的な成功を収めるチャンスを掴むことができるだろう。
Source:
https://www.nationthailand.com/business/economy/40047045
https://www.sourceofasia.com/e-commerce-market-in-southeast-asia-2025-2026/

GDM編集部